短納期実現のために(8)

ミニカーやキャラクターグッズの製作プロジェクトにおいて、
生産期間を短縮化するためには、下記の3点が重要と以前に書きました。

1.フルキットで始める。
※できるだけすべての情報が揃った状態で開始することで中断しないようにする。

2.仕掛りを残さない。
※仕掛りが残ると、中断した状態から開始することになる。また、仕掛りが増えると悪いマルチタスクを引き起こす。

3.フローを監視し常に改善する。
※滞っているものはないか常に目を見張り、リードタイムをモニターしていく。

このうち、2の 仕掛りを残さない については、やってみると非常にすっきりした気分でいられます。

やり残した仕事があると、達成感を感じられませんし、もしそのまま連休でも迎えようものなら、休みの間はずっと気がかりになってしまう場合もあります。

なぜなら、仕掛り=完了していない。すなわち納期が延びている状態です。
さらに、再開するときにはそれまでやっていた作業内容を思い出すところから始めないといけません。
それにより作業のダブりや漏れが発生する恐れもあります。

人の脳は高度ですから、
気になることがあると、ずっとそのことを無意識のうちに考えてしまう気がします。
それは意外に大きなストレスになります。

つまり、、、仕掛りとは気がかりなのです。
これは名言ですよ(笑)。

なので、仕掛りを残さないことは、プロジェクトのリードタイム短縮の面でも精神面でも良い効果があると思います。

それでは、私もまだやり残した大きな業務が2つあるので、取り掛かりたいと思います。

所要時間は2時間といったところでしょうか。。。(苦笑)
頑張ります。

Takuro

無から生み出すミニチュアの世界

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
こちらは今年のミニチュアファクトリーの年賀状です。

主な製作物である、ミニカー、フィギュア、ぬいぐるみ、ソフトラバーたちが生み出される様子を表現しました。
(※その他にも、マトリョーシカ等さまざまなアイテム製作や、キャラクターデザインもおこないますが。)
『無から生み出すミニチュアの世界』というメッセージですが、
実際はお客様からのご依頼があって製作する場合が多いので、無ではないのではないか。。。
という社内での意見もありました(笑)。
しかし、お客様と一緒になって何も無いところから創り出すという意味では、
やはり無からと思いましたので、このようなメッセージにしました。
社内的にも、無から生み出すと言う方が何らかの決意を感じるようにも思いました。

今年はより一層頑張る所存ですので、
どうぞよろしくお願いします。
Takuro

トヨタ方式にならって。2014年最終日。

さて、今年もいよいよ最終日ですね。

今日は出勤しているわけではありませんが、iPhoneからアップしています。便利なものです。

今ではお客様とのやりとり、海外の協力会社とのやりとり、電話、メール、スカイプ、メッセンジャーアプリ、すべてスマホからできてしまいます。

どこにいても繋がるから、どこでも仕事ができるんですね。本当に自由になりました。。。

でもどこにいても繋がるということは、仕事外の時間であっても、必要な時には仕事モードにならなくてはならないということでもあります。

海外の会社は日本と休む日も違うので、こちらの指示が遅れると、その分作業が遅れたりしますから、できるだけ早く指示をしたいものです。

なので、休みの日にメールすることもしばしば。。。実際には、自由なのか、自由ではないのか、わかりませんね。

でも、いいモノづくり、いい作品作りをスムーズにおこなうには適した環境とも言えます。一度のやりとりに、そんなに大きな時間が必要なわけではありませんから。ただ、仕事モードへの切り替えは素早くできなくてはなりません。

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話は変わりますが、トヨタ方式、JIT、カンバン方式、リーン、、、(呼び名を変えて列挙しただけですが)の真髄のひとつは段取り替えのスピードにあります。段取り替えを機敏におこなうことで、短納期化、多品種少ロット生産を可能としています。

最初は、工場のスタッフは抵抗したようです。ロットを切り替えるたびに機械をいちいちセットし直すなんてムダが多い、だから大ロットでひとつのアイテムだけ流す方が効率的であると。

しかし、トヨタ方式の生みの親である大野耐一氏は熱心に必要性を説きます。大ロットで作って一見効率的に見えても、売れ残ったものはどうなるか。そんなものを作ることこそムダではないのか。

モノは売れてから初めて売上になり、価値に変わるもの。そのような全体的な視点と、工場内の効率という部分的な視点との対立があったのです。

全体の視点の方が大事だというのは、引いた目で見るとわかるのですが、工場の視点ももっともではありました。それまでの常識では、大ロット=効率的という考え方だったからです。従来の原価計算方法では在庫は貸借対照表に計上されるため、多く作れば損益計算書上では原価が下がるため利益が出たように見えるので。実現にはかなりの時間と労力が必要だったでしょう。しかし大野耐一氏はやり遂げました。

その甲斐あって、工場内では次第に段取り替えが速くなり、トヨタ方式導入以前とは比べものにならないほどの速度を誇るようになったようです。

さて、私たちの仕事は、キャラクターデザインやグッズ企画から、ミニカーやフィギュア等グッズの設計、生産にいたる一連の流れを、品質を損なうことなく、いかにスムーズに流していくかが大事です。

大切なことは、各工程での停滞を防ぐこと。なので、やはりいつ、どこにいても海外に指示・確認をできる必要があります。
休日に休まないということではありません。ただ、工場がこちらの指示を待っていて工程が止まっているようなら、数分、数十分で済むような連絡をしないわけにはいかないということです。

リラックスした休日の中でも、ほんの少しの”段取り替え”は必要である場合があるということですね。

というわけで、今年も関係各位の方々には、大変お世話になりました。このブログを読んでくださっている方も、ありがとうございます。

来年も頑張りますので、
何とぞよろしくお願いします。

Takuro

短納期実現のために(7)

仕事納めは2日前、今日は休日。
仕事を依頼している原型師さんからの質問があったので、電話で打ち合わせをしました。

製作物の仕様について、お客様にはある程度確認していたものの、原型師の視点からはより具体的な情報が必要だったようです。

専門家には早く情報を伝えて、早くフィードバックを得ることが大切ですね。年内に原型師に資料一式を渡しておけて良かったです。

すぐに作業を開始できるものもありますが、原型師の作業を中断させないために、お客様には情報をまとめて早急に確認したいと思います。

プロジェクトの流れを止めないこと、
流れを停滞させる要因は全力で取り除くこと。これがとにかく大事です。

たとえ休日であっても、、、です(笑)。

Takuro

仕事納め

ミニチュアファクトリーは昨日が今年の仕事納めでした。
大掃除してから、グループ会社のスタッフともども忘年会をおこないました。
忘年会に出かける直前、あるお客様からプロジェクトの一部プロセス進行のご決定をいただきました。
簡単な内容ではありませんが、プロジェクトが動き出すのはとても嬉しいことです。そのため、結局今日も出社しています(笑)。。。

忘年会のあとは、有志の数名で二次会、三次会へと行きました。
最後はカレーうどんで終了です。

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たまには、こういうのもいいですね。

Takuro

年賀状を作っています

ミニチュアファクトリーの年賀状を作っています。
こちらは裏面ですが、表面は独特なテイストの作風のイラストレーターさんにお願いしています。
なかなかインパクトがありますよ。

何かを作る作業とは、立体であっても平面であっても
さまざまな思いや、いい意味で、人同士の多少の衝突があるものですね。
その分、完成したら感慨深いものになります。
モノのクォリティも手をかけただけ良くなります。
手を抜いたら手を抜いたなりの仕上がりになります。

月並みですが、モノに記憶が宿るということでしょうか。

Takuro

短納期実現のために(6)

昨日、納期が延びるひとつの原因はサバを読むことであり、その原因は責任感や約束を破ると責められる雰囲気にあると書きました。

規律を守る厳しいマネージャーがいて、

責任感の強いスタッフがいて、

約束を守る強い意志がある。。。

素晴らしい会社ではありませんか?

でも人は大事な約束ほど、確実に守れる安全な時間を確保したいと思うものです。

作業途中で、他の人から何かを依頼されたり、予期せぬトラブルが起きたりするかもしれないからです。

結局は、ひとりひとりがしっかりした時間を確保しようとする結果、

全体の期間は大きく伸びてしまうことになるのです。

大事なことは、これは社内に限ったことではありません。

プロジェクトを完遂するという視点で見たとき、

お客様(依頼者)、製作会社(受託者)はひとつのチームです。

どこで遅れが生じたとしても、全体の遅れにつながることは変わりません。

つまり、お客様も製作会社も納期を早めるため、各工程での作業を短縮し、

全体の納期短縮に努める必要があるのです。

そもそも、本当に基本的なことですが、

ビジネスはお客様がいなくては成立しません。

お客様と自社を一体としてとらえる必要があるということですね。

なので、プロジェクトを考える時、お客様と製作会社はひとつのチームということになります。

もちろんお客様はお客様です。

さて、サバの話に戻ります。

各工程でサバを読んでいたとしても、

予定通り進めばいいじゃないか、という意見もあると思います。

しかし実際には、なかなかそうはいきません。

これについてはまだ今度書きたいと思います。

Takuro

短納期実現のために(5)

日頃私たちが手掛けているのはミニカーやフィギュアの製作です。基本的には毎回新しいものを作るので、いわゆるプロジェクトであると言えます。

私たちの業務に限りませんが、プロジェクトというものは予定通り進まないことが多いです。初めて作るものである以上、予期せぬ問題が発生しやすいことは以前に書きました。

今回は陥りやすい人為的な罠について書きたいと思います。
プロジェクトとは、複数の人がリレーをするようなイメージですね。各々の担当は自分の工程が完了したら次の人に渡していきます。

ここでよくあるのが、途中段階のチェックポイント(マイルストーン)を細かく区切った納期ととらえて、そのチェックポイントに間に合わせるよう過度なプレッシャーを各人員に強いることです。

すると、どうなるでしょうか。
間に合わなかった工程の担当者は責められるという雰囲気が生まれます。
そうすると、責められたくない人はどういう行動に出るか。
安全をみてサバを読むんですね。誰でも約束を破りたくはないし責められたくありません。サバを読みたくなる心理は十分理解できますね。

そして、マネージャーと担当の間で、サバの取り合いが始まるのです。。。担当者がサバを読んでるとわかっているマネージャーは3日で終わらせろと言い、担当者は安全をみて7日かかると言う。。。間をとって5日にしようとお互いの主張の中間で落ち着いたりします。こういう交渉って、よくあると思うのですが、非生産的ですよね。
つまり、納期が延びる原因のひとつはサバなのです。

さて、今日はここまでにしておきます。

Takuro

短納期実現のために(4)

さて、昨日はプロジェクトマネジメント手法であるCCPMについて書きました。
CCPMとは、クリティカルチェーンプロジェクトマネジメントの略です。

こう書くと、初めて聞く人には難しく聞こえてしまうかもしれませんが、よく内容を知れば、実態は極めて常識的で普通の管理方法です。

ただし常識といっても、従来の常識とはいささか異なることも多いのですが。

たとえば、下記の常識について考えてみてください。

・プロジェクトをなるべく早く開始した方が早く終わる。

これって正しいですか?

一見、正しいですよね?

では、こちらはどうですか?

・無駄のない緻密なスケジュールを組む。

これもどうですか?

正しく聞こえますよね。

では、これは?

・プロジェクトを計画通り進むように管理する。

これも正しいと思いますか?

実はこれらはほとんどの場合、全体の状況を考えると正しくありません。

とりあえず今回は、
・プロジェクトをなるべく早く開始した方が早く終わる。
という常識を取り上げて考えてみましょう。

もし、その組織内にひとつのプロジェクトしかなく、各メンバーの業務が直線的につながっているならばこの常識は正しいでしょう。
でも実際の仕事では、各スタッフが複数のプロジェクトを掛け持ちでおこなっていることが多いですね。
それで、どっちを優先するかわからない時もあったりしませんか?

その優先順位とは組織全体にとっての正しい優先順位で決まっていますか?
マネージャー間の力関係で決まっていたりしませんか?

もし誰かが間違った優先順位で選んだプロジェクトに従事していたら、その分のリソース(人)はその間は使えませんから
全体にとって重要な工程が停滞することになってしまいます。

複数のプロジェクトを抱える環境(マルチプロジェクト環境)では、どのプロジェクトも先を争って開始しようとし、リソースの奪い合いが起きることが多く、その結果それぞれのプロジェクトはスムーズに進まなくなってしまいます。

これを防ぐためには、組織全体にとって誰もが納得できる正しい優先順位を決めることによりリソースの奪い合いを避けることが必要です。そのような判断基準はあるのでしょうか?

常識は一見正しそうに思えることでも、実は深く考えると正しくないことがあります。
それをよく理解して挑む必要があるのです。
詳しくはまた書きますね。

Takuro

短納期実現のために(3)

昨日から東京で、TOC 全体最適のマネジメント理論 TOCサミットというセミナーに参加しています。

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ミニカーやフィギュア等のグッズ製作においては納期を守るため、適切にプロジェクトマネジメントを行う必要があります。

プロジェクトマネジメントにおいてはTOC-CCPMの考え方が非常に優れています。詳しくはまた書きたいと思います。
日々勉強です。

Takuro