ミニチュアファクトリー仕事の心得

ミニチュアファクトリーでは、全社員が仕事に取り組む心構えを11ヶ条にまとめました。

ただミニカーやフィギュアを製作するだけでなく、お客様に何を提供するか、どのような価値をもたらす企業であるべきか、納期と品質、どちらを優先するべきか、和と個人の能力を活かすことのバランス、将来どうなっていたいかなどをまとめたものです。

社内向きに作ったものですが、社外に宣言する意味も込めて、もう少しわかりやすくしたものを近いうちに公表する予定です。

自分たちの理想像に見合う行動を繰り返し、都度見直しをおこない、レベルアップしていきたいと思います。

Takuro

品質は工程で作りこむ

今日は中部品質協会主催のセミナーに行きました。
トヨタ方式や新しいアイデアを生み出す方法についての内容でした。
会場は700名の参加者でびっしり埋まっていました。

トヨタ自動車の

「検査の理念は、検査しないことにあり」

「品質管理の基本は、工程を良い状態に維持管理すること」

「品質は工程で作りこむ」

そのこころは、従業員一人ひとりが品質保証の主役になること。

提唱されてから長い月日が経っているかと思いますが、素晴らしい言葉です。

ミニチュアファクトリーは自動車ではなく、ミニカーやフィギュアを製作している会社ですが(笑)、

品質管理の基本は同じだと思います。

どこかの工程で気を抜けば、

次の工程、あるいは次の次の工程に影響が出ます。

設計段階でミニカーのサイドミラーを壊れやすい材質に決めてしまったら、

その後、どれだけ頑張ってもやはり壊れやすい製品に仕上がります。

フィギュアの目で言えば、黒目のフチに原型段階で線を付けていれば、

金型にも線が入ってきます。

そうなると、仮にあとからタンポ印刷を希望しても、マスク塗装でやることになります。
ちょっと専門的でわかりにくいですね、すみません。

やはり、各工程で品質は決まってくるのです。

それぞれの工程でバトンを受け取ったら最速で走ること。

これは基本です。

しかし、正しくバトンを持って走らなければ、バトンを落としてしまいます。

Takuro

創業から12年!!

ミニチュアファクトリーは、2003年2月5日に創業し、
今年で13年目を迎えることになりました。
日頃ご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

今回は創業時のことを少しお話しさせてください。

今では、フィギュアやミニカー、ぬいぐるみ等さまざまなグッズを製作していますが、
最初に製作をしたのは某自動車メーカー様のミニカーでした。
その後30を超える車種を製作しました。
各販売店様に展示するミニカーです。

色見本用なので、お客様の色の監修は非常に厳しいものでした。

特に、パール系には苦しめられました。

実際の自動車を買う時も、パール系の色はオプションで少し値段が高かったりしますよね。

それと同じで、ミニカーでもパール系の調整は難しく、塗装工程でも何重にも重ね塗りをします。

試作の色と量産時の色味が異なる可能性が高いのもパール系です。

要注意です。

その分、パール系の方がコストがかかっていると思いますから、ミニカーショップでパール系の色とそうでない色が同じ値段で売られていたら、パール系の方を選んだ方がお得です(笑)。

色の調整以外にも苦しんだこと、それは納期です。

新車発表と同時にミニカーも展示されますから、それに遅れるわけにはいきません。

しかし、、、監修は自動車メーカー様が直々におこないます。

ミニカーとはいえ、車の仕上がりについて妥協されるはずがありません。

そのため、原型のチェックを受け、色のチェックを受け、試作品のチェックを受け、修正などをしているうちにあっという間に納期が迫ってきます。

ギリギリになって最後3日程度足りないがために、航空便を使用することもありました。

船便と比べて、航空便ははっきり言って、めちゃくちゃ高額です。

利益はほとんど無いかマイナスになったこともありました。

それでも間に合わせることが必要なのです。

そのような経験があり、

納期については非常に慎重になっています。

いつも時間との戦いです。

当ブログの『短納期実現のために』コーナーでもつい熱が入ってしまうのです。

それにしても、今でも当時製作したミニカーを見ると、その頃のお客様や工場とのやりとりやが蘇るから不思議です。

モノには思いが宿るのかもしれません。

Takuro

短納期実現のために(10)

さて、ミニカーやフィギュアを製作するプロジェクトで短納期を実現する方法について書いているシリーズの続き(?)です。
長過ぎますね、すみません。

短納期を実現するとは、全体の工程がスムーズに流れているということです。
どこかで停滞が発生すると、工程はスムーズに流れていないということです。

この停滞という言葉は本当に重要なキーワードであり、侮っていはいけません。
川は停滞すると淀みます。。
人の血液が停滞するとどうなるか。。。
考えただけでも恐ろしいですね。

気を取り直して、、、停滞の例をあげます。

<例1>
家の電球が切れてしまった。
電気屋で買おうとしていたが、ついつい電球の品番を調べるのがおっくうだったこともあり、結局買ったのは1週間後だった。

この場合、電球が切れてからすぐに品番を調べて買いに行けば、リードタイム(開始から完了までの時間)は半日程度だったと思います。
しかし、実際は電球が切れてから買ったのは1週間後だったので、リードタイムは1週間であり、
約14倍の時間がかかったことになります。(7日÷0.5日=14)

もうひとつ例をあげます。

<例2>
30日間の夏休みの宿題に、ドリル30ページが出された。
30日で1日1ページずつやっていたが、10ページやった時点で、友達から誘われることが増え、やらなくなった。
残り2日になり、慌ててやったが1日10ページは多すぎて、結局間に合わず3日遅れて提出した。

この場合、1日1ページは負荷の少ない進み方でしたが、1日10ページは負荷を超えていたため、予定納期を超えてしまいました。
少しずつでも進めれば工程は流れているのですが、やらなくなる、すなわち停滞すると当然何も進まなくなります。
そして最後は1日の許容量を超えてしまったため、1日の中でも流れが悪くなってしまいました。

うさぎと亀の話が思い浮かびましたか?
私は思い浮かびました(笑)。

<例1><例2>、いずれの場合もですが、自分でやる実際の作業時間に違いはあるでしょうか?
ないですよね。

それにもかかわらず、
全体のリードタイムは延びてしまっています。

つまり、リードタイムを短くするのは、実は難しいことではありません。
納期を短縮するとは、特別なことをするわけではなく、
「すぐやること」これだけです。

すぐやらないとどうなるかというと、、、
前にも書きましたが、
すぐやらずに残っていることだらけになります。
そうすると、その中で優先順位を決めなくてはなりません。
それだけで手間が増えていますね。

とはいえ、すぐやらない理由もいろいろあるものです。
これについてはまた今度書こうと思います。

Takuro

PS.今日は豆まきをしていました。
福が訪れますように。

東京支店に来ています。

今日は午後から東京支店に来ています。

(null)
このあと来客があり、打ち合わせをした後、20:30頃には支店を出て名古屋に戻る予定ですが、新幹線で食べるお弁当は、なぜか空腹になるのが早く、もうお腹が空いてきました。

一気に食べるからでしょうかね。
わかりません。

このままでは、帰りもお弁当になりそうです。

Takuro

摩擦の中でモノを作る

普段仕事をしていると、さまざまな摩擦や軋轢、誤解があると思います。

忙しい時に上司から仕事を頼まれて、雑に対応してしまい、一瞬空気が悪くなるような日常的な摩擦もあれば、どんな会社にしていくかといった経営方針につながるような大きなこともあります。
些細なことに思えても、根っこは経営方針という大きなものにつながっている場合もあります。


コミュニケーション不足による人同士の誤解もあります。とるに足らない小さな誤解もあれば、本当はそんなこと思ってたんだというような大きな誤解もあります。

人同士の関係がうまくいっていないと、ついその人に連絡をとるのが億劫になります。そしてコミュニケーションが減りさらに誤解が増し、情報の精度が下がります。

ミニチュアファクトリーは海外の取引先とフィギュアなどを製作していますから、言葉や慣習の問題による誤解も生じることがあります。


ミニカーやフィギュア、その他どんなものでもだと思いますが、摩擦や誤解はスムーズにモノづくりを行う上で大きな障害になります。10分で完結するような工場への指示でも、意見が合わずに1日経過すれば1日の遅れ、指示を誤解して間違えば何日ものロスにつながったりしますから。

ただし人間ですから、摩擦や誤解が完全に無くなるとは思いません。
それに摩擦や誤解がなければいいわけではないと思います。意見の違いが新しい発見につながることもあります。

まさに、ウラハラです(笑)。


なので、摩擦や軋轢、誤解とはうまく付き合っていくしかありませんね。それらが生じるのは必然のこととして慎重に進めることが大事なのではないかと思います。
すみません、優等生みたいなまとめになってしまいました。

Takuro

持続可能な企業であるために

最近、新規のお客様からお問い合わせをいただくことが増えました。特にミニカー、フィギュア、ぬいぐるみの製作などのお問い合わせが多いです。

理由は、、、わかりません(笑)。

いえ、なんとなくはわかります。

特にここでは触れませんが。

継続取引をさせていただいているお客様は大変ありがたいです。いつもありがとうございます。

一方、新規のお客様もとても大切です。

売上の面はもちろんですが、
それに加えて、世の中の流れや動きを感じることができ、また人々の悩みの一端に触れることができます。

中には、ミニカーやフィギュア、キャラクターの思いもよらない用途をご相談いただくこともありす。
時には一見無理難題に思えることも(笑)。

ビジネスとはニーズにお応えすることであり、ニーズとは、困りごとや悩み事から生まれます。難題だからと逃げていては務まりません。

苦手なものや予算のない案件は断り、得意なものだけ受けるという考え方もあると思います。

しかし、それはあくまで今の能力で判断しているわけですから、そのままでは成長はできませんし、お客様の悩みも解決はできません。

売上的にも、最初は小さなものかもしれません。しかし、5年後、10年後にどうなるかは誰にもわかりません。

(null)

ミニチュアファクトリーの仕事は、主に受注製作であり、お客様からの引き合いがあって成り立ちます。

お客様の悩みや要望を満たしつつ、私たちもプロとして自信を持って良いと思えるものを作る。それが使命です。

それを続けることができる=企業として発展し続けられるということです。

企業規模を追求したいわけではありませんが、サステイナブル(持続可能)な会社でありたいとは思います。

今の売上はもちろん大事ですが、真に持続可能な企業であるためには、人々から信頼される会社となり、愛される会社にならなくてはなりません。

いよいよ大詰めを迎えている採用活動においても、このような考え方を基準として、私たちに共感していただける方と、長くに渡り成長していきたいと思います。

Takuro

デスク周りにフィギュアを

今日、隣の席の女子社員Tさんから、魔法少女まどかマギカのフィギュアをもらいました。



断っておきますが、、、、僕はオタクではありません!!

でも、まどマギは別です!!

魔法少女まどマギ、観たことありますか?

見た目は萌え系ですが、、、

ストーリーは大人向きで、なかなかシリアスです。

おススメです。

超おススメ。ヤバイです。

それにしても、デスク周りにフィギュアって合いますよね。

不思議です。

PCと美少女。

やはり、、、アキバ系だから!?

ハードなものとソフトなもの。

相性がいいのでしょうかね。

わかりません。

ミニチュアファクトリーも、もらった人から愛されるフィギュアを製作したいものです。

嬉しかったので、、、Tさんにはご飯をおごる約束をしました(笑)。

Takuro

マカデミアンナッツを食べて考えてみました

今日は軽くゆるいお話です。

昨夜、ある協会の方と懇親会会場を探しました。
そして、小樽食堂というお店に決定しました。

席に座ると、まずはマカデミアンナッツが出てきました。

非常に硬い殻につつまれています。

どうやって食べるのかと聞くと、
鉄でできた缶切りのようなものを渡され、
それで割って食べるとのこと。

いざ割ると、力余って、ナッツが四方に吹き飛んでいきました。

いや~驚きました。

しかし次第に慣れてきて、
きれいに割れるようになりました。

味もおいしいので、
次々に割ります。

最後には、熟練してきて

なかなか綺麗に割れるようになりました。

どうですか!?
もはや最初の頃の私ではありません(笑)。

ちょっとしたことですが、
技能が向上するというのはうれしいものです。
(大げさですが(笑))

仕事の報酬にはいくつかの種類があります。

ひとつが、この技能の向上です。
「うまくなりたい!」という内面から湧き出る情熱を満たす報酬と言えるものですね。

その他に、人から感謝されたり、
人間関係を築くことができるという報酬もありますね。

お金で得られる報酬は二次的・外的報酬ですね。

もちろんそれは大切ですが、それだけでは満たされませんし、
根本ではないということです。

おっと、話が逸れました。

つまり、、、何かを熟達するのは、
それだけで価値があります。

Mastery(マスタリー=熟達)の境地です。

ミニチュアファクトリーは、ミニカーやフィギュアを製作していますが、
他にもいろいろなものを作っている会社があります。
形のないものを提供している会社もあります。

どのようなものを扱っていても、
目指すべきは、Mastery なのだと思います。

Takuro

感情を大事にする会社で

名古屋市美術館で企画展示されている「だまし絵Ⅱ」を観賞してきました。

さまざまなアーティストの作品が飾られていて、参考になりました。

中には、大変手の込んだ作品もあり、
どれだけの時間と労力をかけたのだろうと思うこともありました。
しかも、それらは、新幹線やテレビのような実用的な発明品ではなく、
無くても困らないモノです。。。
いうならば、無駄なモノ!

それに力を注ぐ必要性がどこにあるのでしょうか。
アーティストたちは何を表現し、何を伝えたくて、あんなに頑張るのでしょうか。


さて、かくいうミニチュアファクトリーも、ミニカーやフィギュア、その他キャラクターグッズ等を製作していますが、
世の中に無いといけないものなのか?と問われれば、、、答えに困ります(笑)。

ただ、やはり仕事として取り組んだことが形に残ることは充実感があります。
それに、日々お問い合わせをいただくお客様もビジネスの現場でミニカーやフィギュアを必要としているのです。
消費者に喜ばれたり、社内の記念品として活用したり、、、。
その理由は、
「もらえて、うれしい。」
という単純だけど、大事な感情が存在しているからだと思います。

アーティストたちの力の源泉はわかりませんが、
何かを表現して形に残したいという強い感情に突き動かされているのではないでしょうか。
感情というものが人の生きる糧であり、最も重要なものかもしれません。

人がもらって嬉しいものを作ること。
一緒にモノを作ることを、お客様にも社員にも工場にも喜んでもらえること。
そのような会社でありたいものです。


Takuro